ノースサファリサッポロは、北海道札幌市に位置しており「日本一危険な動物園」というキャッチコピーで知られる、訪問者が動物と近距離で触れ合える体験型施設です。
しかし、SNSや動物愛護団体からは批判が絶えず、動物の飼育環境や福祉に疑問の声が上がっていることも事実です。
この記事では、ノースサファリサッポロの施設概要や特徴に加え、なぜ「ひどい」「かわいそう」と炎上しているのか、また過去に起きた事故やトラブルについて詳しく解説いたします。
ノースサファリサッポロとは?
ノースサファリサッポロの基本情報とその特徴
北海道札幌市南区豊滝に位置するノースサファリサッポロは、お客さんが動物と近距離で触れ合える体験型の動物テーマパークです。
ノースサファリサッポロのHPはこちら→ https://www.north-safari.com/
施設には約140種類の動物が飼育されており、そのうち70種類以上と実際にふれあったりエサをあげたりすることが可能です。
他の動物園では体験できないような、スリリングなふれあいが人気を呼び、「日本一危険な動物園」と称されることもあります。
またノースサファリサッポロは、冬期(1月5日〜3月27日)と夏期(4月26日〜11月30日)で営業内容が異なり、季節ごとの体験が楽しめます。
冬期には犬ぞりやスノーモービル、夏期にはジップラインなど、北海道ならではの多様なアクティビティが充実しており、家族連れや観光客に人気のスポットとなっています。
ノースサファリサッポロの体験型アトラクションとはどんなもの?
ノースサファリサッポロのアトラクションは、一般的な動物園では体験できない内容が豊富です。
例えば、ライオンやトラなどの猛獣に直接エサを与えられる体験や、キツネの抱っこ、フクロウとのふれあいなど、動物好きには特別な体験が用意されています。
また、アニマルグランピングという動物と一緒に宿泊できるユニークなサービスも提供しています。
日本初の宿泊体験で、アザラシやペンギンが間近にいる「アザラシコテージ」などのコテージが用意されており、動物との非日常的な宿泊体験が人気です。
アザラシの他にも、ライオンやペンギン、ウミガメと一緒に泊まれるコテージや、裏庭にキタキツネが放し飼いされている「キタキツネスイート」などがあります。
ライオンと泊まれる?!どんな部屋なんだ、、?(下で解説していくよ!)
このように、動物と至近距離で触れ合える体験を売りにしている一方で、動物福祉の視点からは課題も多く、炎上や批判が絶えないのが現状です。
次の段落で詳しく説明していきます。
ノースサファリサッポロが「ひどい・かわいそう」と言われる理由
SNSなどでノースサファリサッポロで飼育されている動物が「ひどい」「かわいそう」と批判される背景には、動物の飼育環境や施設の運営方針に対する問題が多く挙げられます。
ここでは、主な批判点について詳しく見ていきます。
動物の飼育環境への批判
ノースサファリサッポロは、狭い檻や不衛生な環境での動物飼育が指摘されています。
多くの動物が小さな檻に閉じ込められ、清掃も行き届いていないため、来場者の中には不快感を覚える人も少なくないようです。
また、フクロウやタカ、タヌキなどが短い鎖で繋がれたまま展示され、動物たちが自然な行動を取ることができない点も批判されています。
さらに、アザラシが小さなプールに閉じ込められたり、ペリカンの羽が切られて飛べなくされているなど、動物の本来の生活を阻害する状況も報告されています。
動物への不適切な扱い
ノースサファリサッポロでは、動物の安全や福祉が軽視された展示方法が多く見られます。
例えば、異なる種類の動物を同じ空間に展示するケースもあり、動物たちにとって大きなストレスになると指摘されています。
また、アニマルグランピングの「オプションサービス(貸し出しサービス)」として動物を部屋に連れてくることができ、動物が商業的に扱われている点も批判されています。
たしかにオプションサービスってなんか物みたいな扱いに聞こえるね。
他にも、動物のことをまるで物のように扱っているということがXなどで避難を呼んでいるようです。
このような動物の「商品化」に対して、多くの来場者が疑問を持っています。
こちらはアニマルグランピングの「ライオンの部屋」の写真だそう。
写真を見てわかるように、人が寝るベッドの横のガラス張りの部屋に、ライオンがいますね。
こんなライオンの横でなんて眠れないよ!と言いたいところですが、驚くのはこのライオンたちがいる部屋の狭さです。
こんな狭いとことに何時間も閉じ込められるライオンの親子なんて、かわいそうすぎませんか?
こちらはアザラシの部屋の様子です。ベッドの奥にアザラシの水槽があるようですね。こちらもかなり狭そう、、
また、左の写真の手前に映っているゲージに「オプションサービス」で借りた動物を入れるのでしょうか。
どう見ても動物たちにとっていい環境ではないことがわかりますね。
さらに、ふれあい体験の際にスタッフの監視が十分でないことも問題視されています。
エサをあげてはいけないと書いてある動物に子供たちがエサをあげていてもスタッフは注意をしなかったり、檻の中に指を入れた子どもがケガをしたという報告も多く上がっているようです。(これに関しては親の監視も必要ですが)
来場者が自由に動物に触れられるため、子供たちが動物を乱暴に扱うケースも報告されており、動物福祉の観点から問題が多いことが浮き彫りになっているようです。
ノースサファリサッポロで起きた事故とその背景
ノースサファリサッポロは、「日本一危険な動物園」と称されるほど、スリル満点のアトラクションを提供していますが、その背景にはさまざまな疑問やトラブルが隠れています。
ノースサファリサッポロと検索すると、サジェストキーワードに「ノースサファリサッポロ 事故」と出てきます。
ですが、ノースサファリサッポロはこれまで事故を公にしたことはありません。
きっと幸い大きな事故はなかった、ということなのでしょう。しかしスタッフの監視不足や管理の甘さで小さいケガやトラブルはちょこちょこあるようで、Xでも多く散見されました。
ここでは、過去の事故や、最近報道されたライオンの死亡事件について見ていきます。
ノースサファリサッポロの無責任な経営姿勢
ノースサファリサッポロでは、動物と至近距離でふれあえることを売りにしていますが、施設側が「自己責任」を強調しており、至るところに「自己責任」「免責事項」の看板が設置されています。
この黄色い看板は、ノースサファリサッポロ園内の至る所に置いてあるそう。
ピラニアやワニがいる橋を渡るアトラクションなどもあり、スリルを楽しむ一方で、十分な安全対策が講じられているか疑問の声が上がっています。
こうした方針に対し、来場者からは「無責任ではないか」といった批判もあります。
珍しい動物が見れることは嬉しいですが、多少乱暴だったり危険な動物を展示するなら、客の安全をある程度担保する仕組み作りが必要な気がしますね。
2024年7月に発生したライオンの相次ぐ死亡
2024年7月には、ノースサファリサッポロで飼育されていたライオンが相次いで死亡するという出来事が発生しました。
1頭目は7月20日に腎不全で死亡し、その10日後に2頭目も同じく腎不全で亡くなりました。
施設側は親ライオンにも腎臓疾患があったため、遺伝的な要因が原因である可能性があると説明していますが、短期間に2頭のライオンが同じ病気で死亡したことに対し、飼育環境や過度なストレスの影響ではないかとの疑問が上がっています。
これは亡くなったライオンではないようですが、投稿を見ると確かにかなり痩せていて心配になりますね。
(他も調べてみると、健康そうなライオンもいましたよ!)
動物福祉団体や来場者の中には、飼育環境やストレスがライオンの死因につながったのではないかと指摘する声も少なくありません。
ノースサファリサッポロの評判と今後の課題
ノースサファリサッポロは、SNSや動物愛護団体からの批判が絶えず、「動物がかわいそう」「劣悪な環境」という声がSNSで頻繁に共有されています。
鳥やタヌキの鎖での拘束や狭い檻、清掃が不十分な環境は、動物にとって過度なストレスを与える原因となっており、動物福祉の観点からの改善が強く求められています。
今後の改善に向けた課題と動物福祉の視点
ノースサファリサッポロがこれ以上の批判を避けるためには、施設の運営方針や動物の飼育環境の見直しが必須です。
動物福祉を重視し、より広い飼育スペースや適切なケアを提供することで、動物が健康的で快適に過ごせる環境を整える必要があります。
また、ふれあい体験におけるスタッフの監視体制の強化も求められています。
今後、こうした改善が進むことで、ノースサファリサッポロへの信頼回復と、動物たちが安心して生活できる環境が期待されています。
まとめ
ノースサファリサッポロは、動物と近接した体験を提供するユニークな施設ですが、動物福祉や飼育環境に多くの課題が存在することがわかりました。
動物福祉をより重視し、動物が健康的で快適に過ごせる環境を整えることが、お客さんの安心につながるでしょう。
これからのノースサファリサッポロに期待ですね!