フジテレビでACジャパンのCMが増えた背景には、スポンサー企業のCM差し替えが関係しています。
中居正広氏のトラブル報道や、フジテレビの対応が引き金となり、スポンサー企業がブランドイメージ保護のためにCM差し替えを決定しました。
この記事では、ACジャパンの活動内容やCM差し替えの理由、そしてフジテレビやスポンサー企業への影響について詳しく解説します。
また、CM差し替えがフジテレビに与える影響の現実についても考察します。
ACジャパンとは?その活動と背景
ACジャパンの設立経緯と理念
ACジャパン(旧・公共広告機構)は1971年に設立され、広告を通じて社会問題の啓発に取り組む公益社団法人です。
あ、会社じゃなくて公益社団法人なんだね。
当時の日本は公害や環境汚染、公共マナーの悪化などの課題を抱えており、これらの問題に対する意識改革を目的として設立されました。
ACジャパンは、アメリカの「The Advertising Council」をモデルに、サントリー元社長の佐治敬三氏が中心となって誕生し、現在では1000社を超える会員企業を持つ大規模な組織となっています。
「広告の力で社会をより良くする」という理念のもと、企業、メディア、広告代理店が協力して活動を支えています。
主な活動内容と社会的な役割
ACジャパンは毎年多くの公共広告を制作し、社会問題の認知度を高める活動を行っています。
具体的には、公共マナーの改善、災害への備え、多様性の尊重といったテーマを取り上げ、幅広い世代にメッセージを届けています。
また、学生向けの広告制作支援や全国規模のキャンペーンも展開し、社会全体の意識向上に貢献しています。
ACジャパンの活動は、企業や団体、個人会員の会費によって運営されており、税金は使用されていません。
あれだけCM流してて税金使われてたら、笑えないよね(笑)
なぜフジテレビで急にACジャパンのCMが増えたのか?
フジテレビでのCM差し替えのきっかけ
中居正広氏のトラブル報道が引き金に
フジテレビでACジャパンのCMが増加した直接の理由は、中居正広氏と女性のトラブルにフジテレビ社員が関与していたという週刊誌報道です。
この問題が大きく報じられたことで、スポンサー企業はブランドイメージ保護のために広告放映を見合わせる判断をしました。
スポンサー企業というのは、その番組を制作するためなどのお金を支援することで、番組の間の広告枠を得られるという仕組みです。
なので、スポンサーをしている=フジテレビを応援している(関与している)という見方ができるでしょう。
現在さまざまな問題が浮き彫りになっているフジテレビですので、そんなフジテレビを応援している、関与していると思われたくない企業はCM差し替えの決断をしたのです。
確かに、今回の中居正広氏の問題は内容がかなりデリケートなこともあり、世界で注目されています。
影響が大きくなる前にCM差し替えを決断した企業が多いことも納得ですね。
フジテレビ記者会見での説明不足もCM差し替えの決断の引き金に!
さらに、フジテレビ社長による記者会見で明確な説明が行われなかったことも、スポンサー企業がリスク回避を優先する決定を後押ししました。
フジテレビは、いろんな他企業やタレントの不祥事については報道をしていたのに、いざ自社で大きな問題が起きても公に報道することはなく、「守りに入っている」姿勢も避難を受ける大きな要因になっているでしょう。
確かに他のゴシップはどんどん報道するのに、自社については
ダンマリ・・っていうのはずるいよね〜
企業は信頼を重視し、問題解決が不透明な状況で広告を続けることは避けようとする傾向にあります。
トヨタがCM差し替えを決定したことを皮切りに、他の企業も続々とCM差し替えを申し出ているようです。
スポンサー企業の素早い判断とその背景
トヨタや花王など大手企業の対応
トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、花王、資生堂など、多くの大手企業がACジャパンのCMを選択しました。
これらの企業は迅速に対応することで、消費者や株主からの信頼を守ることを重視しました。
素早くCM差し替えの判断をすることで「ここの企業はそういう事件を
許さない姿勢なんだな」ということをアピールすることもできるよね
40社以上がCM差し替えを決定した背景
スポンサー企業がCM差し替えを決定した背景には、消費者感情や批判への配慮、広告効果の低下リスクが挙げられます。
不祥事に関連する報道がブランドイメージに悪影響を与えるリスクを最小限に抑えるための判断です。
ブランドイメージが下がることで、株の値動きなどにも大きな影響がある可能性があるので、早めの判断をしたことも納得です。
また、今回の事件は世界中から注目されているので、グローバルにビジネスをしている会社(トヨタなど)にとっては自社を守るためにも迅速な判断をすることは必須だったのだと考えられます。
CM差し替えの影響は意外と少ない?!
フジテレビへの影響は実は少ない?!
短期的な収入への影響は限定的
CM差し替えが行われても、フジテレビの広告収入自体はスポンサー契約に基づいて支払われます。
ACジャパンのCMは広告費が不要なため、フジテレビが短期的に受ける金銭的影響は限定的です。
なんかもう破滅に向かってる感じだと思ってたから、
ちょっと予想外かも?すぐ潰れるなんてことはなさそうだね
急激に経営が悪化することはなく、一定の安定性は維持されています。
スポンサー離れによる長期的な懸念
一方で、スポンサー離れが長期化すれば、新規スポンサー獲得の難航や視聴率低下がフジテレビにとって課題となります。
特に、スポンサー企業が信頼を重視する現在の広告業界において、フジテレビは透明性の向上と迅速な対応が求められています。
しかも現在CM差し替えをしている企業は、事が解決しない限り次年度のスポンサー契約はしないでしょうし、そうなればスポンサーの少なさがフジテレビの運営にかなり影響してくるでしょう。
スポンサー企業側の利点と課題
CM差し替えは、スポンサー企業がブランドイメージを守るための有効な手段です。
不祥事と関連付けられるリスクを避けることで、企業は消費者や株主からの信頼を確保し続けることができます。
しかし、CM広告を見合わせることで予定していた効果を失うリスクや、差し替えに伴う追加費用が発生する課題もあります。
このような損失を最小限に抑えるためには、効果的な代替案が必要です。
視聴者への影響と反応
繰り返し放送されるCMの心理的負担
ACジャパンのCMが繰り返し放送されることで、一部の視聴者には心理的負担が生じることがあります。
過去の災害や事件を思い出させる内容が含まれる場合も、視聴者にネガティブな感情を引き起こすこともあります。
コロナの時、ACジャパンのCMばかり流れてて
気が変になりそうだとクレームがたくさんあったらしいよね
ACジャパンCMが伝える社会的メッセージ
一方で、ACジャパンのCMは重要な社会的メッセージを伝えている点で評価されています。
公共マナーや多様性の尊重、災害対策といったテーマは、多くの人々に気づきを与え、行動を促す役割を果たしているようです。
まとめ
フジテレビでACジャパンのCMが増えた背景には、スポンサー企業の迅速なリスク回避が関係しています。
CM差し替えは企業のブランドイメージ保護や社会的責任の表明の一環であり、フジテレビも短期的には大きな影響を受けていません。
しかし、スポンサー離れや視聴率低下が長期的な課題となる可能性があります。
企業とメディアが信頼を回復し、視聴者にとって有益なメッセージを発信し続けることが重要です。