2025年に開催される大阪・関西万博。
その行き先に、全国の学校が続々と修学旅行の行き先を変更している動きが話題になっています。
なぜ今、修学旅行の行き先が万博に集中しているのでしょうか?
その背景には、教育的な目的だけでなく、前売り券の販売不振をカバーするための団体誘致戦略や、政府・自治体の強力な後押しなど、さまざまな裏事情が絡んでいるようです。
本記事では、「修学旅行 万博 なぜ?」という疑問にお答えする形で、表の理由と裏の狙いを両面からわかりやすく解説いたします。
修学旅行先が万博に変更される理由とは?

京都やUSJから“万博”へシフトする動きが加速中
これまで修学旅行といえば、京都やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が人気の定番スポットでした。

私も中学校の修学旅行で京都行ったなぁ〜15年くらい前に・・
しかし近年、京都は観光客の急増により、名所の混雑と物価の高騰が深刻化。
生徒たちが静かに学ぶには向かない環境になってきていると指摘されています。
また、USJも敷地の広さやアトラクションの待ち時間などから、自由行動の管理が難しいとされ、引率する先生方の負担も増加。



確かに、あんな人ごみの中だとトラブルも起きそうだし
先生たち絶対大変だよね・・・
その代替案として、教育的かつ管理がしやすい「大阪万博」が急浮上しているのです。
教育委員会も推奨?万博を“学びの場”に選ぶ理由


SDGs・探究学習の実践にピッタリなコンテンツ
大阪・関西万博は「未来社会のデザイン」をテーマに、世界各国のパビリオンが出展予定です。
会場では、AIロボットや空飛ぶクルマ、未来の医療・食・移動技術などを実際に見て学ぶことができます。
これは、SDGsや探究学習といった近年の教育トレンドとマッチしており、「学びの場」としての魅力は非常に高いとされています。
また、多文化交流ができる環境も整っており、グローバルな視点を育てる教育としても評価されているようです。



確かに”修学”旅行先としてはピッタリではあるのか〜
楽しいかはさておき・・・
実は前売り券が売れていない?万博“団体誘致”の裏事情


チケット販売は想定以下、達成率はわずか65%
2025年4月時点での前売り券販売数は、目標1,400万枚に対し約915万枚。
達成率は65%にとどまり、主催者側は目標達成の厳しさを実感しているようです。



なんか思ったよりテレビとかでも報道されないし、盛り上がってなさそうなイメージ・・すごいお金かけてそうなのにね・・



私の周りで万博に行くっていってる人、
そういえばまだ1人も聞いてないなぁ
さらに注目されているのが、日本人の来場者数が想定よりもかなり少ないという点です。
外国人観光客の来場数は伸びると見られている一方で、国内の一般客による購入は伸び悩み、販売戦略の見直しを迫られています。
万博のチケットは事前登録やデジタル管理が必須で、手続きが煩雑なことも敬遠される理由の一つとなっているようです。



万博のチケットを購入するには、かなり多くの個人情報を入力しないといけないことも問題に上がっていたよね。



外国政府や広告会社など第三者に提供される場合があると規約に記載されてるとか・・・それは不安に思うのも無理ないよね
千葉県のある中学校は、「安全性が担保できない」という理由で修学旅行先を大阪万博からUSJに変えたという話題もニュースになっていましたが、保護者から万博を反対する声が出るのも理解できますね。



生徒たちはUSJに変更になって喜んでそうだよね!(笑)
修学旅行生で販売実績を“底上げ”する狙いも
こうした背景から、主催者側は当初よりも“団体需要”に目をつけています。
特に、学校団体による修学旅行での来場は、販売数を確保するための“切り札”ともいえる存在です。
修学旅行や教育旅行で訪れることで、入場者数の統計も安定し、チケット販売実績をかさ増しすることができます。
教育委員会や学校側に対しても、「学びの機会」としての万博をアピールすることで、実質的な動員に繋げているとみられています。
団体枠として見込まれているのは約200万枚ですが、もしそれが全て売れたとしても目標達成には遠く、さらなる企業購入や行政連携が求められる状況です。
これ以上赤字にするわけにはいかない!万博大赤字の懸念
今回の大阪万博ですが、会場建設費は当初の1250億円から2350億円へと約2倍に増加しました。
この増額の主な要因は、資材費や人件費の高騰です。
運営費も809億円から1160億円へと膨らみ、警備費や広報費も想定より増加する予定とされています。
これだけのお金をかけているのですから、どうやってでも来場者を増やしたいわけなんですね。



確かにこれだけお金かけて失敗に終わったら、何のためにやったの?
ってなるよ・・・税金もかなり使われてるんでしょ?
修学旅行向けチケットは破格の安さ!


どうやってでも来場者数を増やしたいという中、修学旅行生に向けた特別チケットの価格も注目されています。
高校生の通常価格4,200円に対し、前期は2,000円、後期は2,400円と大幅に割引。
中学生・小学生は一律1,000円という破格の設定で、学校側としても採用しやすい価格帯です。
さらに、団体が31名を超えると引率者1名が無料になるなど、教育機関にとってはかなり優遇された条件となっています。
政府・自治体の後押しで“万博推し”が進行中
大阪府をはじめとする各自治体は、学校団体向けにチケット補助や交通費補助を実施しています。
教育委員会が「推奨行き先」として万博を提示するケースもあり、学校側は“自発的”というより“実質的な誘導”に近い形で行き先を決定している場合もあるようです。



ある中学校が修学旅行先を大阪万博にすることを拒否したことが話題になってたよね。



ニュースでそれが取り上げられるのってなんか違和感あるなぁ
こうした政策的な後押しも、修学旅行の行き先が一気に万博へと傾いている背景にあるのです。
それでも「つまらない」「危ない」という声も…


生徒・保護者からの不満の声が続出
一方で、「楽しくない」「自由がない」といった生徒の不満の声も少なくありません。
「本当は沖縄やUSJに行きたかった」、「SDGsよりアトラクションのほうがいい」といった率直な意見もSNS上で多数見られます。
また、保護者からは「個人情報の登録が不安」「会場が広すぎて子どもが疲れるのでは?」「正直、”修学”旅行といっても学ぶというより楽しんできてほしい」といった声も上がっています。
安全性への不安も根強い
開催地である夢洲は、過去にガス爆発事故が起きた埋立地であり、現在も可燃性ガスのリスクが残っていると指摘されています。
さらに、真夏の開催となるため熱中症リスクも高く、保護者の間では「安全対策は大丈夫なのか?」という懸念が広がっています。



とは言っても真夏に修学旅行に行く学校は少なそうだけどね
会場内はとても広く、バス駐車場から会場入り口まで約1kmを徒歩で移動する必要があるため、体力のない生徒にとっては大きな負担となるという懸念もあるようです。
まとめ|「修学旅行 万博 なぜ」の答えは“複合的な理由”だった
修学旅行の行き先として万博が選ばれている背景には、教育的価値・コストメリット・政府の後押しという「表の理由」があります。
しかしその一方で、チケット販売不振の補填や、来場者数を盛るための団体動員といった「裏の事情」も否定できません。
生徒・保護者の一部からは、娯楽性の低さや安全面への不安の声も上がっており、決して一枚岩ではないのが実情です。
今後、万博の開催が近づくにつれ、修学旅行の行き先選定はさらに注目を集めていくことでしょう。
もしみなさんにお子さんがいたとして今年修学旅行に行くとしたら、大阪万博かUSJや京都観光、どちらに行ってほしいですか?